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 | 第44回 中信杯全京都学童軟式野球選手権大会 〜戦いの軌跡〜
 
灼熱の太陽のもと幕を開けた夏の全京。

文字通り真夏の熱い戦いに、まずはベスト8入りを目指して、ファイターズ戦士たちが挑みました。

その闘いの軌跡をお届けいたします。


2回戦 2012年7月29日(日) VS 鏡山クラブ(横大路) 試合詳細
チーム名
1
2
3
4
5
6
7
西京極ファイターズ 0 0
0
5 0  
5
鏡山クラブ 0
0
0
0 0  
0
 [バッテリー]
 笠井、安孫子義村
 笠井  −
 [打撃成績]
本塁打 :
三塁打 :
二塁打 :
2回戦からの登場となった夏の全京初戦。

投手の立ち上がりと攻撃面に若干の不安はあったものの、チーム状態は昇り調子。

”失点を最小限にとどめる”
”全員で相手にプレッシャーをかけ続ける”

この2つをチームの合言葉として初戦に臨みました。

最初の不安とはうらはらに、前半は両投手の投げ合いで投手戦となり、ランナーは出すものの、なかなか1点が奪えず、我慢比べの展開となりました。

試合が動いたのは4回。2アウトながらヒットと四球で満塁のチャンス。

ここで思いもかけない大熙のホームスチール。完全に相手のスキを突き、本塁へ悠々のホームイン。なかなか得点が奪えず、勝負の行方がどちらに転ぶかわからない展開の中、これで一気に試合の主導権を握りました。

なおも2アウト2,3塁で、ここ数試合調子を上げてきた一平。追い込まれながらもセンター前へクリーンヒット。2点を追加し押せ押せムードの中、続く翼、蓮にも連続タイムリーが飛び出し、この回一挙に5点を先制。

その後、大熙、泰知の完封リレーで逃げ切り、これ以上ない形でのスタートを切ることができました。

序盤、点が取れない中でも、ランナーが出ればリードオフや盗塁で常に相手に揺さぶりをかけ、バッターもセーフティーの構えで投手を牽制するなど、全員がプレッシャーをかけ続けた結果、4回の攻撃につながったものと思われます。

何より相手に1点も与えず勝ち切ったこと。

これがこの試合での1番の収穫であり、次につながる試合ができたと思います。

まずは、初戦突破。

この流れを続け、次戦に挑みたいと思います。


3回戦 2012年7月31日(火) VS 北醍醐スポーツ少年団(殿田) 試合詳細
チーム名
1
2
3
4
5
6
7
北醍醐スポーツ少年団 0 0
0
0 0 0
0
0
西京極ファイターズ 0
0
0
0 0 2
X
2
 [バッテリー]
 笠井義村
 笠井  −
 [打撃成績]
本塁打 : 亀井
三塁打 :
二塁打 :
非常にいい形で初戦を勝ちあがった全京の2戦目。

相手は春の全京でも同じく2戦目に対戦した北醍醐スポーツ少年団。

両投手とも立ち上がりから最高のピッチングを見せ、まさしく投手戦といった戦いとなりました。

最初のチャンスは3回。これまでなかなか出場機会がなく、悔しい思いをしていた山脇がセンター前へ会心の一撃を放ち、ノーアウトのランナーを出しました。

惜しくもこの回は後続が倒れ無得点。その後も、チャンスはつくるもののあと1本がでず、相手投手の抜群のコントロールに苦しめられました。

中盤からは守備での小さなミスから傷口を広げ、ピンチを背負う場面が増えてきましたが、粘りの投球で相手に得点を与えず、”ミスを最小限にとどめ、全員でカバーする”という野球が実践できました。

最大のピンチは、6回表2アウト1,2塁から三遊間へ高いバウンドの内野ゴロ。これがサードのグラブをかすめ、レフトへ抜けそうなところをショートの翼が回り込みしっかりとカバー。ランナーは2塁から一気に本塁へ突入。深いところからのバックホームでしたが、見事なストライク返球でホームタッチアウト!

カバーリングの徹底が活きた、素晴らしいシーンでした。

その裏、先程の翼の好プレーに応えるように、3、4番が奮起。

まずはこの大会、前打席までノーヒットだった3番泰士がライト前へ痛烈なヒット。ライトがはじく間に2塁を陥れ、1アウト2塁のチャンスを作ると、同じくここまで不振が続いていた4番亀ちゃんが、これまでのうっ憤を晴らす左中間への会心の一撃。これが2ランホームランとなり、ここまで好投していた大熙に最高のプレゼントをしてくれました。

そして最終回、相手打線を3者凡退に打ち取りゲームセット。2-0での完封勝利となりました。

守備ではまだまだ小さなミスがでているものの、これを全員でカバー。そしてエースが好投し、2人の主砲が決着をつけるという、しびれるような展開で3回戦を勝ちあがることができました。

次の課題は、守備でのミスをなくすための、”打球に対する一歩目のスタート”。

積極的な守備をもう一度再確認して、次戦に臨みたいと思います。


4回戦 2012年8月3日(金) VS 竹田イーグルス(横大路) 試合詳細
チーム名
1
2
3
4
5
6
7
竹田イーグルス 1 0
0
0 0 0
1
西京極ファイターズ 0
0
1
0 0 1x
2
 [バッテリー]
 安孫子・笠井 義村
 笠井  −
 [打撃成績]
本塁打 :
三塁打 :
二塁打 :
守備の粘りと足を絡めた機動力で突破口を開き、そして投手の好投で勝ち上ってきた今大会。

4回戦の相手は、破壊力のある打撃と好投手を擁する強豪チームと聞いておりましたが、その通りの印象を受けました。

初回、投手の立ち上がりを攻められ、エラーも絡み1失点。ミスから点を取られるという嫌な立ち上がりでしたが、ここから泰知の粘り投球が冴え、1アウト満塁から何とか後続を打ち取り、1点でしのいだことが後々生きてきました。

反撃開始は3回裏の攻撃。相手投手にプレッシャーをかけながらも、ここまで無得点に抑えられてきましたが、1アウトランナー2塁から大熙のセンター前ヒット。判断よくスタートした泰士がワンヒットで2塁からホームイン。またも好走塁で1点をもぎ取り同点としました。

ゲームを振り出しに戻した直後の4回表、3イニングを何とか1点でしのいだ泰知から大熙へ投手交代。

この日も切れのあるボールをテンポ良く投げ込み、4回から6回までランナーを一人も許すことなく3イニングをパーフェクトリリーフ。エースの貫録を見せてくれました。

この投球、そしてリズム感のある守備で流れは我がファイターズへ。

6回裏、1アウトから翼のあたりは高いバウンドのピッチャーゴロ。これを相手投手が1塁へ悪送球。翼が2塁へ進み、次打者泰知の時に今度は投球がショートバウンド。キャッチャーがうまく抑えたものの、2塁ランナー翼が素晴らしいスタートで3塁に滑り込み。キャッチャーからの送球もレフトへそれ、すかさずそのまま本塁へ突進。レフトから返球されるも、翼の方が早く滑り込み1点を勝ち越し!ここで時間切れとなり試合終了。劇的なサヨナラ勝ちでこのゲームをものにしました。

投手の投球、軌道をしっかりと判断し、すばらしいスタートを切った翼の積極性。そして何より、初回から全員で相手にプレッシャーをかけ続け、得点できなくてもこれを積み重ねてきた結果が、最後の最後に相手投手の焦りと連携プレーのミスを引き出し、執念の勝利に結びついたものと思います。練習の時から常に意識してやってきたことが、この試合でも良い結果となって表れました。

間違いなく選手たちが成長しているということを実感できる一戦でした。


5回戦 2012年8月4日(土) VS サクセススポーツ少年団(横大路) 試合詳細
チーム名
1
2
3
4
5
6
7
西京極ファイターズ 0 0
0
2 0  
2
サクセススポーツ少年団 1
6
1
3 X  
11
 [バッテリー]
 笠井・安孫子・加藤魁義村
 笠井  −
 [打撃成績]
本塁打 :
三塁打 :
二塁打 :
初戦から好投手との対戦で厳しい戦いが続く夏の全京も、いよいよ5回戦。

この試合に勝てば目標のベスト8入りということで、これまでの選手たちの成長と好調の投手陣の踏ん張りに期待し臨んだ1戦となりました。

試合は序盤から厳しい展開。初回、制球が乱れランナーを溜めたところで相手4番にタイムリーを打たれ先制されてしまいました。この回は、その後のピンチを何とかしのぎ、1点止まり。

しかし2回。ついにここまで踏ん張ってきた大熙が、相手打線につかまりました。前日までの球威がなく、ストライクを取りにいく力の無い球を弾き返され、2本のホームランなどで5失点。泰知にスイッチするも勢いは止められず、野手のミスも重なり、流れを止めることもできず、終わってみれば3人の投手で11失点と、見事なまでに打ちのめされました。

ここ数試合、小さなミスが出ていたのが気になってはいましたが、これまではなんとか投手、野手全員でカバーし失点を防いでいたものの、この試合ではついにそのミスが命取りとなり、大量失点につながってしまいました。

打線も相手好投手の前になかなかランナーに出ることができず、得意の揺さぶりをかけられないまま試合が続いていきました。

得点機は4回。先頭の泰士が四球を選びノーアウトのランナーを出すと、続く連がセンター前ヒットで続き、ここでダブルスチール。これが成功し、亀ちゃんのタイムリーで1点。1,3塁からスチールを仕掛け、これが捕手の暴投を呼び込みこの回2点目。

しかし後続が倒れ反撃もここまで。最後まで主導権を握れず完敗となりました。

悔やまれるのは立ち上がりの失点。コントロール重視でストライクゾーンに集め過ぎたことが強気で攻めてくる相手打線に火をつけてしまったことと、今大会何度も言っていた守備位置の確認が徹底しきれなかったことがこの試合の反省でもあり、次へ向けての課題であると思われます。

ベスト8入り目前での悔しい敗戦となりましたが、選手たちは意外とさっぱりしており、敗戦のダメージは全くなさそうです。

この大会を通じ自信がついたことと、この自信を胸に次なる戦いへ、もう目が向いているのではないか・・・と勝手に思っております。

大会前、選手たちには”最高の夏にしよう!”と言ってこの大会に挑みました。本当にここにきて選手たちが1歩ずつ成長していることが実感でき、楽しく野球ができております。

しかし、夏の全京も終わり、このチームで試合ができるのもあとわずか。最高のクライマックスへ向けまだまだ成長し続けなければいけません。

次なる目標は、わかさスタジアムで優勝すること。

最後のゴールへ向け、

投手(バッテリー)には、”1球1球に意味を持たせる投球”を。

野手の課題は”守備位置、打球への反応、カバーリングを自分たちで確認し、声を掛け合うこと”。

攻撃では、”まずは相手より優位に立って打席に入ること(準備をしっかりすること)”。そして、”最後まで振り切ること”。

これを今後の課題とし、また練習に励みたいと思います。

大会期間中、惜しまずご協力いただいたご父兄の皆様。応援に駆けつけていただいた後援会、OB、その他関係者の皆様。そして何より、連日無理なお願いにもかかわらずベンチ入り指導者として指揮をとってくださった安井会長、亀井コーチ。たくさんの皆様のご協力、誠にありがとうございました。

まだ、球友会をはじめ夏の大会は残っております。この夏を皆さんにとっても”最高の夏”となるようさらに盛り上げていきたいと思いますので、今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。

Fighters 笠井


 
 
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