久しぶり、かつファイターズの監督として最後のメッセージとなります。
今週末に卒部式を迎え、今年の卒団生4名と共に卒団することとなりました。
述べ9年間、ファイターズにお世話になり、改めて野球についていろんな勉強ができたことに大変感謝しております。
今年はその集大成という中で、この1年スタートしたわけですが、最後まで野球は難しいなと痛感させられる1年となりました。
春から夏にかけては順調に成績を伸ばし、去年のチームに引けを取らない成績で、こちらの期待値をはるかに上回ってくれたのですが、夏の全京以降は苦しい戦いが続き、戦力を整えるのに一番苦労した年代となったように思います。
苦しい時が、また新たな成長につながるチャンスでもあり、どこかできっかけとなる試合や出来事が作れればと思ってやっていたのですが、最後までインパクトのあるきっかけを作ってやれなかったことが、指導者として悔やまれます。
きっかけを作るためには、技術面や言葉だけでなく、試合や練習の中で”選手たちの心を動かす”ことが新たな成長につながるのですが、見た目の技術論にこだわり、"熱さ"を見失ったことが、最期の成長を妨げる一因となってしまったと反省しております。
中途半端な優しさや厳しさでは人を動かすことができない。
野球に限らず人間というのは感動したときや心に響く何かがあった時に、本当の意味で変われるのであり、”本気で成長させてやりたい””本当にうまくなってほしい”という、心の熱さが足りなかったのではないか。選手の心を動かすことができていれば、もっと違う結果が見れたのではないかと思っております。
そういった意味では、少しスマートになりすぎたかなというのが、今年一番の反省で、選手たちには申し訳なく思っております。
同時に、新たなやりがいも感じております。今まで卒団していったOBも一番上は高校生になり、今年卒団する4名も含め、中学にはチームは違えどたくさんのOBが野球を続けてくれております。
これからは、彼らの成長を見るのが楽しみでもあり、力添えできることがあれば惜しみなく協力していこうと考えております。これまでの経験に、また新たな野球観を見出していき、いつまでも選手と共に成長していきたい。そして、大きな夢を追いかけていきたい。
今はそんな風に思っております。
最後に、9年間ご協力いただいた歴代後援会の皆様、そしていつも選手たちを支えていただいたご父兄の皆様、あたたかい声援を送っていただいた地域の皆様、本当に長い間ありがとうございました。今後も何らかの形で、恩返ししていければと思っておりますので、新しいファイターズへのご協力をよろしくお願いいたします。
Fighters 笠井